「あなたは、自分がエジプトの地で奴隷であったことを覚えていなければならない。それゆえ私はあなたに、このことをせよと命じる。」申命記 24章22節 (2017新改訳)
貧しく、困窮している人に対してどのように接するべきなのかを、こと細かに命じている24章後半です。
担保を取るときには、家の戸口の外で待つことや、担保であっても、は貧しい人には日没には返すことなどです。
これらの命令に続いて、寄留者や孤児の権利を守るように命じます。
これらのことを守る基本にあることは、かつての自分のことを忘れるな、覚えておきなさいという命令なのです。
エジプトの地で、奴隷のように扱われていたことを覚えておくのです。
今が豊かなのは、主のあわれみと恵みによるものであり、主が助けてくださったからなのです。
自分で豊かになったのではなく、主が、豊かに富ませてくださったのです。
ですから、富みや豊かさを誇るのではなく、主を誇ります。
そして主が自分にしてくださったように、あわれみの心で、自分の両手を開いて、寄留者、孤児、困窮している人を助けて支えるのです。
もし、私たちが自分の権利ばかりを主張するならば、主は、私に対して大きな権利を主張して、私を乏しい者へと変えてしまうでしょう。
しかし、主はそのようなことはなさらないで、私が、与える人となり、与えることでさらに豊かになるように命じているのです。
機会を与えてくださっているのです。
エジプトの奴隷から、主に愛されている主のしもべに変えられたことを覚えておきたい。
それは恵みなのです。
シャローム