「彼は私に言った。「恐れるな、ダニエル。あなたが心を定めて、悟りを得ようとし、自分の神の前で自らを戒めようとしたその最初の日から、あなたのことばは聞かれている。私が来たのは、あなたのことばのためだ。」ダニエル書 10章12節
受肉前のイエス様だと思われる方がダニエルの前に現れ、続いて、御使いが、終わりの日に起きることを告げるために現れるという驚くべきことが続けて起きます。
恐れるダニエルに向かって「特別に愛されている人よ、恐れるな」と、11節、19節で語りかけます。
主から、告げられる終わりの日に関することばを聞くことは恐ろしいことであり、また、主の姿を目撃することも冷静ではいられない状況です。
しかし、御使いは、ダニエルが神に愛されているを繰り返して教えて、恐れないで聞くように命じるのです。
主のことばを聞く人が必要であり、聞くことが大切なのです。
しかし、ここで一番心が留まったのは12節のことばです。
「最初の日から、あなたのことばは聞かれている」
ダニエルの祈りは、神さまに届き、聞かれているのです。
自らを戒めようとした最初の日とは、断食して祈り始めた日のことでしょうか。それとも、主にだけ信頼して祈り始めた日のことでしょうか。
いずれにしても、祈りが積み重ねられたから聞かれたのではなく、最初から聞いていただけていたのです。
あなたのことばは聞かれているとは、どれほど励まされることばでしょう。
信仰者が、心を定め、主に信頼して一心に祈るその祈りは、空しく終わることはないのです。
祈りが地に落ちて無くなってしまうようなことはないのです。
最初から聞かれているのです。
そしてその祈りの答えを告げようと主は語ってくださるのです。
主に信頼して祈ること、祈るの答えを恐れることなく聞くこと。
それが私たちに大切なことです。
私たちもまた「特別に愛されている人」なのですから。
シャローム