「それで私は、銀十五シェケルと、大麦一ホメルと大麦一レテクで彼女を買い取り、」ホセア書 3章2節 (2017新改訳)
聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、ホセア書です。
ホセア書からマラキ書までを「12預言書」或いは「小預言書」と、呼びます。
イザヤ書などを「大予言書」と呼ぶことに対比させた呼称です。
それぞれに語られる預言のことばとともに終末の日について触れていきます。
北イスラエル王国で活躍をしたホセアに啓示されたことばが記されます。
この時代は、かつてないほどに繁栄し、国内も平和でしたが、経済的な繁栄はイスラエルを宗教的、道徳的に乱れさせ腐敗させました。
この時代に活躍をしたホセアは「行動預言者」と、呼ばれる預言者です。
ホセアの行動、生活が、そのまま同時代を生きる人々への主からのことばになります。
その預言者として活躍の最初は姦淫の女と呼ばれ、知られていたゴメルとの結婚から始まります。
姦淫の女ゴメルは、神、主を裏切り、偶像礼拝に走り、腐敗したイスラエル国家、民を象徴します。
主は、イスラエルを見捨てないことを最初に象徴的に現し、主に背くイスラエルを愛して、語り続けてくださるのです。
そしてホセアは、主のことばには何一つ反論や弁明をしないで従うのです。
姦淫の女ゴメルを妻にし、さらに裏切るゴメルを赦して迎えます。
選びましたのは、ホセアが妻ゴメルを買い戻す箇所です。
結婚後にゴメルは夫ホセアを裏切り、姦淫を行ない、その後、奴隷のような身となっていきます。
ホセアはそんな妻を買い戻し、連れ戻します。
ここで記される金額、大麦は奴隷の価値です。
預言者ホセアの妻は、いつのまにか自分の犯した罪の結果、奴隷になってしまったのです。
しかしホセアに象徴される主は、そんな罪人のゴメル(イスラエル)を、自ら犠牲を払い、代価を払って買い戻してくださるのです。
ここに主の愛があります。
ここに私たちの罪が、イエス様の十字架の身代わりの死によって赦される贖いの業が象徴的に現されています。
私たちは、イエス様の命によって買い戻されたゴメルです。
主を裏切ってもな、愛されて、今も愛されている罪人の私がここにいます。
驚きの連続、感激の絶えることのないホセア書です。
シャローム