「ダニエルは、王が食べるごちそうや王が飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定めた。そして、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願うことにした。」ダニエル書 1章8節
バビロンの国へ捕囚の民として連れて来られたのが、まだ少年であったダニエルです。
ダニエルは、バビロンの王に仕える人材として教育を受けることになります。
そのとき、彼らが健康に育つように、捕囚の民としてではなく、王に仕えるのにふさわしく成長できるように王が食べる食事とぶどう酒から、ダニエルも食事が与えられるのです。
しかし、その食べ物とぶどう酒は、偶像の神々に捧げられてから与えられるものであり、また、モーセの律法では汚れた物として食べることを禁じられている物が含まれていました。
ダニエルは祈り、勇気を得て、それを食べたり飲まないようにすることを願い出るのです。
捕囚の身では危険な申し出だと思います。
しかし、ダニエルは心に定めて行動します。
前の7節では、ダニエルは「ベテルシャッツァル」という、バビロンの名前に改名させられています。
名前を奪われたのです。これは拒めないことでした。
しかし、自分にできることをして、主に従うことを一番とするために、ダニエルは偶像の神々には関わらないように願ったわけです。
受け入れてしまってはいけないことがあります。
ここでは食事でした。
ダニエルが頑なな心でこれを行ったのではなく、主への信仰に従って心に定めたので、次の節で、神が宦官の長から、恵みとあわれみを受けられるように働いてくださっています。
信仰に生きる時に、何を大切にして守るべきなのかを一人ひとりが問われるときがあります。
その時、祈り、心に定めて主の前に迷うことのない行動を取りたいものです。
シャローム