「そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈りながら夜を明かされた。」 ルカの福音書 6章12節
6章に入ると、著者のルカはイエスさまと律法学者、パリサイ人とが対立関係を強くしていった様子を知らせてくれます。
神に選ばれた者であると自分を誇る彼らと、貧しい人病の人と罪人だと嫌われている人たちを愛して接するイエスさまとの違いがさらに明確になっていきのが分かります。
1〜10節は、そんな様子を二つの出来事から示しています。
彼らは、安息日の会堂でも自分たちが中心です。神をあがめて、神のことばに従うことを忘れて、神の愛を見失っています。
そんな彼らのたどり着いたのは11節です。
怒りに満ちています。イエスさまを取り除きたいと話し合うほどの怒りです。
彼ら、イエスさまに敵対する人たちが怒りに満ちて行動している時に、イエスさまは、祈る心に満ちて行動しています。
祈るために山に行き、祈ります。
祈るためとは、群衆たちが神に立ち返り、神を信じるようになるための祈りをすることです。
祈るためにだけ、場所を備え、時間を取り分け、町の喧騒を避けて静まり祈るのです。
私たちのため、私のために祈ってくださるのです。
祈りながら夜を明かすほどの愛で、群衆を私たちを愛してくださっているのです。
イエスさまは御子、救い主である神です。
その神が地上で暮らしてくださる時、私たちのために祈ってくださった。
全能の方なのに祈っておられる。
愛の神なので、愛する者のためには祈る時間を惜しまないのです。
私たちの祈るために時間を取り分け祈る者となっていきたい。
シャローム