「ヨシュアに命じ、彼を力づけ、彼を励ませ。彼がこの民の先頭に立って渡って行き、あなたが見るあの地を彼らに受け継がせるからだ。」申命記 3章28節 (2017新改訳)
モーセは、主にヨルダン川を渡って約束の地に入り、その地を直接見ることを願いました。
しかし主は、モーセの不従順であった出来事を示して、その願いを退けます。
その代わりに二つのことをモーセに与えます。
一つは、約束の地を望むピスガの頂から、目を上げて西、北、南、東と見ることを許されました。
モーセは、約束の地であるカナンの土地を自分の足で踏みしめることはできませんが、かの日には入ることができる約束の地の「型」として、カナンの土地を見ることができました。
モーセは、かの日に望みが成就することを期待して、地上での生涯を終えるのです。
実現できずに残念であったのではなく、希望を残して、未完成のまま待つことに希望を持って眠るのです。
もう一つは、ヨシュアです。
後継者としてヨシュアに、使命を繋ぎ、託すことを最後の働きとして行うことです。
モーセが見て、ヨシュアが受け継ぎ、受け取るのです。
それは、モーセが地上の生涯を最後の最後まで、主のしもべとして使命を果たしたという事実であり、喜びなのです。
人生の最後まで、使命に生きる生き生きとした日々を送って、地上の生活を終え。
かの日の再会と完成を希望を持って眠るのです。
そしてその希望は、裏切られることはありません。
ヨシュアに受け継がれてカナンの地を所有できたように、かの日にも受け取るべき恵みと祝福があります。
モーセが主に仕えて、ヨシュアに引き継いだように、私たちも信仰の先人から信仰と希望を受け継ぎました。
また、私たちは次の人に、イエス・キリストの福音を受け継がせていきましょう。そこに喜びがあります。
シャローム