「私の愛する方よ、急いでください。 かもしかのように、 若い鹿のようになって、 香料の山々へと。」雅歌 8章14節 (2017新改訳)
 

聖書66巻から1つの書を選び、その書を紹介しながら「みことば」を味わっていきます。
66巻をゆっくり読み進めながら、聖書に記された神様の愛について味わっていきます。
今日開いたのは、雅歌です。
 
 「歌の中の歌」「最上の歌」と、呼ばれる書です。
 劇詩的な叙情法によって記される愛の歌の形をとっている。
 キリストと信仰者の関係を、結婚を目前にした男女のやり取りで示しています。
 神さまのお名前も出てこないし、罪と赦し、或いは神のさばきということも出てきません。
 麗しい愛の関係を示しながら、キリストと私(信仰者)のあるべき姿、ふさわしい姿を見せてくれるのです。
 
 旧約聖書の中で、雅歌は特別な書だと感じることが多いのだろうと思います。
 歴史書や格言でもなく。
 叙述的であっても詩篇のような、信仰者の呟きと確信も出て来ません。
 その代わり「愛する」「美しい」と言うことばがたくさん出てくるから、不思議に思うのでしょう。
 
 今朝選んだのは、雅歌の一番最後のことばです。そして花嫁(信仰者)の告白です。
 花婿を求めることばです。
 早く来て欲しいとのことばです。
 
 そして早く来て欲しいと告白している相手である花婿は、1章から、花嫁に向かって美しい、愛していると繰り返すのです。
 一番のことばは、1章15節でしょう。
 「ああ、あなたは美しい。わが愛する者よ。 ああ、あなたは美しい。あなたの目は鳩。」
 
 私はこの関係をイエス様と持ちたいと思うのです。
 
 私は、この花嫁のように花婿であるイエス様に告白しているだろうか。
 来て!早く!お会いしたい!
 こんな風に叫んでいるかと、振り返れば足りないなぁと思うばかりです。
 
 でも、そんな私にもイエス様は、愛しているよ、美しいよと、語りかけ続けてくださっているのだと、この雅歌を読むと知るのです。
 麗しいことば掛けてあげたい、麗しい関係を深めたいと、イエス様は今朝も、私に向かって来てくださるのです。
 だから少しでもイエス様の愛を受けて、イエス様の香りを放つ者に変えられていきたい。
 ああ!イエス様、愛する主よ、急いでください。
 こう、ハッキリとことば、声にしたい。
シャローム