「あなたはすばるの鎖を結ぶことができるか。オリオン座の綱を解くことができるか。」ヨブ記38章31節
38章になって、突然、神が介入をされます。
神がヨブに直接語りかけるのです。
その内容はもちろん大切なのですが、こうして突然介入されるということは、ここまで神はずっとヨブを見ておられたということです。
ヨブと友人たちとのやり取りを聞いておられたということです。
神は、私たちとは違う存在です。創造主である神と、その方に造られた被造物である人です。
しかし、その神は私たちと共にいてくださり、私たちを見ていてくださる。
その神の介入です。
神が定められたご計画、神の摂理に、知識もなく言い分を述べて、ヨブは神の邪魔をしていると、最初に指摘されます。
そして神は、詩的な表現を用いながら、創造の業、この世界の事象は神が造り定めていることを示されます。
詩的な表現を用いるのは、美を愛する神の姿です。
野に草を生えさせるのも神の業です。
そして私たちが辿り着くこともできない遠く、遥か空の果ての星々をも神は造られて、お一人で今も支えておられることを示されます。
星の配置。
星の運行。
それを定めたのは神です。神がお一人でそれをなさった。
ヨブには、触れることもできないのです。
星は神の前に、言い分など申し立てないで、神の定められた通りに存在し、そこで神を賛美します。
私たちは、置かれたところで神を賛美する前に、言い分ばかりを述べ立ててしまうのです。
もう一度、神が何故、私をここに置き、私に恵みと試練を与えるのかを祈り求めて、賛美を伴って答えたいと思います。
シャローム