「このように、相続地は、部族から他の部族に移してはならない。イスラエルの子らの部族は、それぞれ、自分たちの相続地を堅く守らなければならないからである。」」民数記 36章9節 (2017新改訳)

民数記最後の章は、最後の最後の13節で、「これらは〜主が命じられた命令と定めである」と、閉じられます。
民の数を数える人口調査があったり、荒野の旅の旅行記の内容が細かく記されていますけれど、大切なことは、主が命じたことばであることを覚えて読むことです。

36章はヨセフ族の娘から訴えを記して始まります。
息子がなく、娘が父の土地を相続した場合には、次ぎに、その娘が他の部族の男と結婚をすると、相続した土地が他部族に移ってしまい、相続地が減ってしまうことへの訴えです。
不満を訴えたのだと、読むことができます。
主は、相続地を持つ娘は、嫁ぐことは自由にできるが、同じ部族に嫁ぎ、相続地を堅く守るように命じます。

ヨセフ族は、減ることを避けたいと訴えたのですが、主は、堅く守れと命じました。
相続地は減らない答えと方法を、主から受け取りました。
しかし人の思いと、主のみ心は違うようです。

結果として相続地をどのようにして受け取れるのかと、自分の利益を求める問い、訴えに対して。
主は、最初から最後までみことば、命令を守れと、答えられたのです。

ここ9節の文章は、ほぼ同じことばが7節に記されます。命じられているのです。
同じことを、2度繰り返して、主は語られたのです。
「堅く守れ」
利益や結果を求める前に、主のことばを堅く守れ。
恵みは既に十分であり、みことばを守る先、千代先にまで恵みは注がれる。
主の命じられる命令と定めを守れ、堅く守れと、主は教えてくださるのです。

目に見える、益が良く分かる相続地を守ることは、みことば、主の命令と定めを守ることなのです。
主のことばを、堅く守ることを心に覚え、実践したいと祈る朝です。
シャローム