「あなたの手がなし得ると分かったことはすべて、 自分の力でそれをせよ。 あなたが行こうとしているよみには、 わざも道理も知識も知恵もないからだ。」伝道者の書 9章10節

6節までの箇所で、人は必ず死ぬことが語られています。
善人も罪人も、神を信じる人も神を信じない人も、いけにえを献げる人もいけにえを献げない人も、みんな等しく死によみに行くことが示されています。
これは人には変えることができないことであり、誰にも公平に起きるのです。
それは地上での人生が空しい日々となり得ることを教えています。

しかし、自分の終わりの日を知ることはできませんが、生きている間にできることがあります。
ここ10節では、命ある間に精一杯いきること、労することを勧めます。
努力は生きている間にしかすることができません。
労苦さえも生きている間にしか受け取ることができないのです。
死んでしまった後には何もできません。

しかしそれは死ですべてが終わり、無になると言うことではありません。
私に命を与え、また命を取られる方が、私の今の歩みを見ておられます。
そして私が死ぬ時に、私に問われるのです。そして永遠のいのちを持って神とともに生きるのか、永遠のさばきに会うのか分けられます。
その時には、私には何もできないのです。

与えられた今と言う時間を与えられている自分の力でできることを精一杯したいものです。
するべき使命も与えられており、それを果たせるように神は私に賜物も与えてくださっています。
いま、するべきことをすべて、自分の力でそれをしたい。
シャローム