「私の盾は神にあり 神は心の直ぐな人を救われます。」詩篇 7篇10節

ダビデが、主の助けを求めて祈っている詩篇です。
4節を読むと、今、ダビデは親しい友人にまで裏切られてしまったことが分かります。
もはやダビデは、自分の力ではこの問題を解決できないことを知っています。
しかし諦めてしまったのではありません。
ダビデは、主の助けを信じています。

ここ10節は神と人との大切で明確な関係を示します。
「盾」とは武具の中で、自分の身を守るための道具です。
ダビデは、神を盾に例えて賛美するのです。
神が自分を保護してくださる方だという告白です。
神が盾ならば、どんな敵も恐ろしくありません。どのような強力な攻撃がダビデに迫っても、ダビデは守られるのです。
ダビデは、そんな主の守り、保護を求めています。

そしてダビデは、神が守ってくださる人のことも、ここで告白します。
それは完全に正しい人ということではありません。そのような人はいないのです。
ここでダビデが訴えるのは、神の前に隠し事をしない人のことを神が守ってくださるはずだということです。
心の直ぐな人とは、神に隠し事をせず、心の全てを注ぎ出して祈れる人のことです。
ダビデは、自分の罪も隠しません。素直に直ぐに悔い改める人です。
そして自分の弱さも隠したり、強がったりもしません。
隠さず、神に明かすのです。そして神の守りを求めて祈ります。
確信を持って祈ります。

私の盾は神です。
常に守りは神にあり、神は私を見捨てない。
だから、私も神に隠し事をしません。
確信を持って、神の助けをいつでも祈りたい。
シャローム