「悪を百回行なっても、 罪人は長生きしている。 しかし私は、神を恐れる者が 神の御前で恐れ、 幸せであることを知っている。」伝道者の書 8章12節
10〜14節には、私たちの住むこの世界には多くの矛盾があることを示します。
ここ12節では、ただ悪を行なってしまったというのではなく、繰り返し悪を行なう人、悪人である罪人が存在することを最初に示します。
そしてその罪人が、数え切れないほどの悪を行なっていることを示します。
百回とは数えている訳ではなく、数え切れないほどの悪を行なっている人と言うことです。
そして悔い改めない人です。
ところが、その罪人の悪がいっこうに裁かれないという事実ががあります。
その上、罪人が人生を謳歌して長生きをしているのです。
これを矛盾、不公平と言わないのでしょうか。
しかし、伝道者はそこに目を留めません。
そうではなくて、矛盾することが起きるこの世界で、神を恐れる人が、いつも神の前に正しく生きるていることに目を留めます。
神を恐れる生き方をする人の方が、悪を繰り返し長生きをする罪人よりも、幸いであると告白しているのです。
この世界には、私の目に映る矛盾は幾らでもあるのです。
でも、そうだからと言って、神を恐れる信仰者が不幸なのではないのです。
神を知り信じて、神を恐れる生き方が真に幸いななのだということを、信仰の先人から学びたい。
悪を行なう者になるのか、神を恐れる者になるのか、問われるのは私自身です。
そしてその決断と行ないに、幸いがあります。
シャローム