「また、青銅で洗盤を、また青銅でその台を作った。会見の天幕の入り口で務めをした女たちの鏡で、それを作った。」 出エジプト記 38章8節
27章にも記される内容がもう一度記されています。
表現に違いがありますが、どちらも祭壇に関係したものの制作を示します。
ここ38章は、主に命じられたとおりに作られていくことを示すようです。
8節は、聖所で使う大切な洗盤とその台が作られた背景を記します。
洗盤は青銅製です。
当時の貴重な素材の一つです。
そしてこの青銅は、女性たちが献げた物だと分かります。
当時の鏡とは、青銅製の鏡のことです。
ですから、洗盤の青銅は、女性たちが大切にしていた鏡を、自ら喜んで献げたのです。
あり余る材料ではありません。
荒野の旅の途上ですから、どこからか入手するというのも簡単なことではありません。
イスラエルの民、一人ひとりが自ら献げることで完成するのです。
この時、女性たちは、自分の一番大切な鏡を進んで献げ、主への信仰と感謝と喜びを現したのです。
私たちも、献げものをする時には、主が私に、私のためにと、与えてくださった恵みを覚えながら、しかし、惜しむことなく献げていきたいと思います。
それは物、素材だけではなく、私の心もそうなのです。
シャローム