「サムエルは料理人に、「取っておくようにと渡しておいた、ごちそうを出しなさい」と言った.」サムエル記 第1 9章23節 (2017新改訳)
主は、ベニヤミン族のキシュの子のサウルを、イスラエルの初代の王に選んでいました。
そしてそのことをサムエルに告げます。
父の所有する雌ろばを探し歩いていたサウルは、雌ろばが見つからないまま、サムエルに助言を求めにやって来たのです。
主は、サムエルを訪ねてきたサウルを指して、主が選んでいる王であることを教えます。
そして特別な食事の席を設けるのです。
取っておいたごちそうは特別な部位の肉でした。
サムエルがその肉をサウルの前に置きます。
サウルのために取っておいた肉であり、サウルの前に置かれたのだと、続く24節で説明します。
サウルは戸惑います。
自分は12部族の中で、最も小さいベニヤミンの出であり、家族も取るに足りないものだと、答えるのです。
この戸惑いは大切です。
主の召しに答えるとき、私たちは初め戸惑い、しかし主の前に弱さを認める謙遜さをもって立ち上がるのです。
ここでサムエルが備えていた特別な肉は、主が選び愛した特別な民イスラエルを象徴するのです。
今、奥からその特別な肉が、サウルの前にだけ置かれました。
食べることができるのもサウルだけです。
主が、愛する民をサウルに、王としてさばくことをまかせることを示しています。
サウルはまた、これらの行動をすべて予見者とも呼ばれる祭司のサムエルとおこないます。
王は、いつも主を礼拝し、主のことばとともにあることを指し示す行動です。
これがないとイスラエルの王はつとまりません。
シャローム