「目が見ることは、 欲望のひとり歩きにまさる。 これもまた空しく、風を追うようなものだ。」伝道者の書 6章9節

前半は富が幾らあったとしてもそれを究極的には人を満足させることはできないことを示します。
その上で、ここ9節では、今、目に見えているもの、即ち現在与えられているもので満足するように教えます。

欲望のひとり歩きとは、手に入らないものにあこがれていることを現しています。
風を追うとは、決して人が追いつき手に入れることができないものを求めることを現しています。
それをどんなに求めても、心は満たされないのです。
それは空しいことなのです。

そのようなあこがれを捨てて、現在与えられているものに目を向けるのです。
今の自分には、神さまが十分なものを与えてくださっているのです。
それを良く見ることが大切です。
神が与えてくださるもので、満たされることを知ることがでできるならば、空しい欲望やあこがれから離れることができるのです。

足りないことの不満を口にし、自分自身の言い訳をどれほどたくさん神に訴えても、それは無駄なのです。
神はすべてをご存じであり、私に必要なものを神は与えてくださっているのです。
今を満足できることは先の満足にも繋がっています。
シャローム