「エッサイ、オベデ、ボアズ、サラ、ナフション、」 ルカの福音書 3章32節

ルカは、ユダヤ人ではない人たちをこの福音書の最初の読者と考えて執筆しています。
イエスさまの十字架の死とよみがえりの後に真の神のことを知ることになった読者に、福音を伝えるために、初めに神のご計画があってイエスの働きがあることを示してくれるのです。

マタイの一章にも、イエスさまの系図がありますが、ここはマタイとは書き方が逆で、遡って書いています。
ユダヤのことをよく知らない外国人にも読みやすい系図の書き方だと思います。
ここ32節にはボアズの名前が登場していますが、これは旧約聖書のルツ記に登場するボアズのことです。
そしてボアズの系図は、歴代誌第1、2章11節に記される系図と合っています。
即ちこの系図は、イエスの母マリアの側の系図と言うことです。

22節で、天の父がイエスの洗礼を喜ばれて、天から声を掛けられました。
その神さまは、アダムが罪を犯した時からずっと救いの業を成就する日まで、こうしてイスラエルの歴史、系図に関わり見守ってこられたのです。

ルカの記すボアズの名前から旧約聖書の書へと広がり、そしてそこには確かに神さまの愛が注がれていることを見ることができます。
そしてそれは今この書を読む私にも、神さまの愛が注がれており、神さまが私を罪から救うための計画を持っていてくださるのだと、知ることができるのです。
ここにルカが記すのは、ただの系図ではなく、私をイエスさまと出会わせてくれる系図であり、ここにある名前は私を罪の赦しへと導いてくれる名前なのです。

そしてイエスさまは、あなたの名前も覚えていてくださるのです。
シャローム