「こういうわけで、私は膝をかがめて、」エペソ人への手紙 3章14節

続く15節は「御父の前に祈ります」と、結ばれていきます。
この14節は、記されなくても意味は通じるのです。しかし、敢えてパウロは記しました。
12節で「信仰により、確信をもって大胆に神に近づくことができます」と、語ったパウロです。
愛する教会の神の家族の前で、神の家族のために、信仰をもって祈るのです。
救いが確かであることを語り、同じ信仰で生きていて欲しいと願って祈ります。

そこに「膝をかがめて」と、記したのは、神の前に謙遜であることを特別に表したいからです。
当時の律法学者たちは、立って、顔を天に向け、両手を高く上げて祈ったと、言われます。
これが彼らの大胆さ、自分たちは祝福されているという自負が見える祈り方です。

パウロも、かつてはそのように祈ってきたのです。
しかし、キリストの救い、イエス様の謙遜を知った今、パウロは膝をかがめて祈るのです。
謙遜な姿勢を取っていますが、大胆で確信に満ちた祈りをしているのです。
この大胆さと確信は、高慢には繋がりません。イエス様の謙遜に倣っているからです。

私たちも謙遜にしかし、大胆に祈りたい。

シャローム