「幼子は成長し、知恵に満ちてたくましくなり、神の恵みがその上にあった。」 ルカの福音書 2章40節
幼子とはイエスさまのことです。
両親は、エルサレムの神殿に行き、律法に従ってすべてのことをおこないました。
他の幼子たちとすべてのことを同じようにおこなうことで両親は、主への信仰を明らかにしました。
そして神は、幼子イエスに恵みを注ぐことで、両親の信仰を祝福してくださったのです。
もちろんそれは、御子が人となって地上の歩みを始められたことを喜び、祝福していると言うことでもあります。
しかしこの神殿では、イエスさまが、成長して救いの業を成し遂げられる時には、人々に憎まれ、母マリアはその心と身体が引き裂かれるほどの悲しみを経験することが告げられるのです。
両親は、神さまからの恵みを受け取ると同時に、非常に厳しい試練を悲しみをもって通らなければならないことを知るのです。
幼子イエスが知恵に満ちてたくましく成長するほどに、悲しみと苦しみの時が迫っていることを、両親は知るのです。
イエスさまが十字架の上で受け取られた痛み、苦しみ。
そしてそれをずっと見守り続けた両親の痛みと覚悟があって、私の救いは完成しているのです。
私たちも、罪が赦されて神の子どもとしていただいた喜びとともに、信じた者だからこそ経験する試練があることを覚悟して、そこを通りたい。
マリアに倣って。
どんな試練や苦しみがあっても、主の恵みが私から離れることはないのですから、信頼して歩みたい。
シャローム