「私は心の中で人の子らについて言った。「神は彼らを試みて、自分たちが獣にすぎないことを、彼らが気づくようにされたのだ。」」伝道者の書 3章18節
3章は11節の「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」と言うことばが有名でしょう。
時、永遠ということに心を強く向けさせる3章です。
ここ18節では、獣にすぎないと、驚くことばがあります。
人と獣は違うのではないのかと、疑問を持ちます。
これは16節の「不正がある」と言うことばと一緒に受け取るべきなのです。
人の世には不正があります。正義だけが行われるのではないと言うことにおいて、何も獣と変わらないということです。
しかし人は、神に息を吹き込まれて生きものとなりました。
獣とは違うはずなのです。
しかし人は神の前に罪を犯して神から離れて生きるようになってしまいました。
ですから、そのままでは獣と同じなのです。
不正があることを知り、永遠と言うことに心を向ける時に、もう一度、神を求めるようになった時。
人は獣とは違う生き方に変わっていくのです。
神はこのように罪の結果として神から離れてしまった人をも見捨てないで、神に立ち返るようにあらゆる機会を通して導いてくださるのです。
あわれみ深い神の試みをしっかり受け止めて、神とともに生きる毎日を歩みたい。
シャローム