「ダビデは言った。「主は生きておられる。主は必ず彼を打たれる。時が来て死ぬか、戦いに下ったときに滅びるかだ。」サムエル記 第一 26章10節

サウル王のもとにダビデの居所が伝えられます。
サウル王はダビデと結んだ約束など忘れて、ダビデを打とうと出陣します。
ダビデもまた、サウル王が自分を狙って近づいていることを知ると、状況を把握するためにサウル王の所へと向かうのです。

その時、サウル王はまったく無警戒で眠り込んでいます。
ダビデに同行したアビシャイは、これは神様が与えてくださった絶好のチャンスだと語るのです。
そして、自分にサウル王を刺し殺させて欲しいと願います。
その願いに対して、ダビデが答えたのが9節と10節です。

ダビデは殺してはいけないと命じます。
その理由は、間違った行動を取っているサウル王であっても、主が油注がれた方だから、自分の手をくだしてはいけないということです。
もちろん、部下、仲間が勝手にそれをすることも許しません。

ダビデは、10節で告白をします。
主が、サウル王を正しくさばかれ、ダビデとサウル王の間を正しく扱われると信じているのです。
何故なら、主は名ばかりの神様ではなく、作り物の神様でもなく、今も生きておられる真の神様だからです。

神様がさばかれ、神様がダビデを助けてくださると信じています。
しかし、それだからと何もしないのではなく、サウル王に対して、自分の正しさを訴えることをするのです。
自分にできること、自分がすべき行動を取りつつ、その結果は主が最善をなしてくださると信じ切るのです。
信じ切っているので忍耐もできますし、期待も失われないのです。

ダビデのように待てる者になりたいと思う朝です。

シャローム