「そして、二人のためにくじを引くと、くじはマッティアに当たったので、彼が十一人の使徒たちの仲間に加えられた。」使徒の働き 1章26節

今日から使徒のはたらきを読みます。
新約聖書は、本書から先に収められているのは、イエス様のよみがえりと昇天の後の時代のことを記します。
1章は、イエス様が昇天する場面を中心に記しています。
聖霊を待つように命じられてイエス様は天に昇られます。
そして弟子たちは、心をひとつにして祈りながら聖霊を待つのです。
待つ中で、イエス様を裏切ったイスカリオテのユダの代わりの使徒を一人選び出します。
それは詩篇に代わりの人を立てるようにあらかじめ語られていたからです。

十二人目の使徒が立てられます。
ひとつ前の25節には「奉仕の場」という言葉があります。
使徒が奉仕する場、分野です。
しかし、このことばは「割り当て」と表現する聖書があります。
主が働き、使命をその人に割り当ててくださるのです。
それは12部族が、カナンの地で相続地を割り当てられたのと同じです。
主の恵みが割り当てられて、その人の奉仕の場となるのです。

そして選ばれたのはマッティアです。
くじを引いたとありますから、現代に生きる私たちは、偶然に当たり外れがある「くじ引き」を思い浮かべますが、ここの「くじ」とはそうではありません。
これもまた、主の恵みが割り当てられていくことを示しています。
人の意見や考えだけではなく、主が恵みを持って臨んでくださり、使命、働きをその人に特別に割り当ててくださるのです。

ですからマッティアは、主の恵みが注がれた人であり、恵みによって使徒になったのです。
同じことが私たちにも起きているのです。
私たちは、今、一人一人、主の恵みによってふさわしい割り当て地である使命を与えられて遣わされているのです。
あなたもまた、使徒に加えられて奉仕の場を与えられた恵みの人なのです。

シャローム