「実に、神から離れて、だれが食べ、だれが楽しむことができるだろうか。」伝道者の書 2章25節
「自分の目に欲するものは何も拒まず、心の赴くままに、あらゆることを楽しんだ」
伝道者である著者は、あらゆる富、力、知識さえも得たと告白します。
自分より先の時代に生きた人たちの中にも、自分よりも豊かで力さえも持った人は誰一人いなかったと、言えるのです。
そしてあらゆる楽しみを楽しんだのです。
そして、その結果は空しいのです。
結局のところ、自分の一生は、空しいものだと知ったのです。
しかし、これが伝道者が得た答えではありません。
神から離れては、何も楽しむことはできない。
これこそが伝道者がたどり着いた答えです。
神を知り、神を信じて歩む時に、労苦は報われ、楽しみは真の楽しみとなり空しく終わることはなくなります。
神を知ることこそが、楽しみであり、豊かさであり、知恵であり、欲するべきものなのです。
伝道者は、空しさの果てに、神から離れては人は生きることができないことを信じることができたのです。
神とともに歩むなら、だれもが食べて、だれもが楽しみ、だれ一人空しく消えていくことはない。
シャローム