「その地の住民をことごとくあなたがたの前から追い払って、彼らの石像をすべて粉砕し、彼らの鋳造をすべて粉砕し、彼らの高き所をすべて打ち壊さなければならない。」民数記 33章52節 (2017新改訳)
イスラエル人の荒野の旅行記とでも言う33章です。エジプトのラメセスを出発してモアブの草原までの宿営地を記します。
40宿営地あると言われます。40年の旅と40の宿営地を主は導かれたのです。
そしていよいよカナンの地に入る時、主は、先に住んでいた住民をことごとく追い払うことを命じました。
完全に追い払い、石像、鋳造を破壊しなければ、イスラエルの民の悩みとなり誘惑となるからです。
それは55節に記されるような災いの種となるからです。
目のとげ、脇腹の茨と、記される通り、具体的にイスラエル人を苦しめるのです。
ですから罪の誘惑と、偶像礼拝の誘惑に会わない為に、徹底的に追い払い破壊するように命じます。
新しい土地での生活の苦しみや困難は乗り越え解決できるのです。
しかし罪の誘惑、なによりも主以外の神々を慕うようになる偶像の罪への誘惑に勝利するののは簡単ではありません。
すべて粉砕し、すべてを打ち壊すと言う表現に示される通り、徹底的に追い払い、退けなければなりません。
その地の住民を追い払うことは主のさばきがおこなわれると言うことですが、それはそのままイスラエルの民を守ることにもなるのです。
私たちは弱いのです。ここに記される40もの宿営地で、イスラエル人はいったいどれほど多くの罪をおこなったでしょう。
宿営地の数だけ罪の数があると言っても言い過ぎではありません。
主に背き、罪を重ねた民は、カナンの地でもまた繰り返します。
罪を犯さないように、すべてを粉砕して追い払うことが大切なのです。
それがすべて主のことばに従うことに通じる道なのです。
しかし私たちは失敗します。
私たちは旅の途上の身なのです。
完成まではまだまだです。主の導きと助けを祈り求めて、罪から離れましょう。
シャローム