「それでミリアムは七日間、宿営の外に締め出された。民はミリアムが戻るまで旅立たなかった。」民数記 12章15節 (2017新改訳)
モーセの姉ミリアムが、モーセを公然と非難すると言う事件が起きます。
その原因は、ミリアムがモーセを嫉んだことのようです。
この事件は、主がモーセを最初に召し出された出エジプト記の4章6〜7節で、預言されたことでした。
モーセの身内からモーセを攻撃する者が現れ、しかし、モーセが主に信頼して従うならば、それは主によって解決されるはずでした。
そしてその通りになります。
ミリアムは主の前で打たれて、その身はツァラアトに冒されて汚れていました。
主が、モーセが正しく、ミリアムが罪をおかしたのだと明らかにされたのです。
それでもなお、モーセはミリアムのために執り成しをします。
しかし主は、ミリアムがおかした罪は大きく、彼女はそのさばきを受け取らなければならないことを示します。
そうしなければ赦しを得ることもできないのです。
このとき、ミリアムはさばきを受け、宿営から締め出されます。
しかし民は旅立ちません。
主が、出発の合図を出さないのです。
主は、ミリアムを赦し、民の間に戻すまで、同じ地に留まらせます。
主は、公然と主が立てたモーセを非難した人、それも一番愛さなければならない立場であった姉のミリアムをも、見捨てることはされないのです。
この事件は、私たちの心にある恐ろしい罪の芽を教えてくれます。
最初からモーセとともに仕えてきたはずの姉ミリアムでさえ嫉みなどの心によって罪をおかしてしまうという、私たちの罪の姿。
それは一つ間違えると、主の前に大きな具体的な罪をおかしてしまうということ。
しかしそれでも、主は赦しと回復を与えてくださり、決して見捨てないということ。
私たちは、この主に愛されて、罪の赦しを与えられて、日々も導かれていることを覚えたい。
そして自分の心の中に悪しき思がないか、いつも見張っておきたいのです。
主の赦しと助けを信じて。
シャローム