「サムエルは、一生の間、イスラエルをさばいた。」 サムエル記 第一 7章15節

イスラエルをさばいたとは、サムエルが祭司として人々を導いて、人々が主から離れることがなく、礼拝してまた正しく(貧しい人を虐げたりすることなく)生活をしていたことを示します。
一生の間とあります。それは祭司サムエルは、少年の時からずっとその信仰は曇ることなく、主だけを信じて仕えたことを示すのです。
このような人は他に見ることができません。

ペリシテ人が主の箱を返して来てから、人々はやっと主の前に悔い改めて、主を慕い求めるようになったのです。
そこにサムエルの働きがあったことは確かです。
サムエルが生きていた時、ペリシテ人の上には、主の手がのしかかり、彼らを抑えて、イスラエルは平和でした。13節。
同時に、イスラエルとアモリ人との間にも平和があったと聖書は簡潔に記します。14節。

指導者である祭司のサムエルの、揺るがない信仰の姿勢と主に仕える生き方が、イスラエルの人々の上に平和をもたらしたのです。
それは主のあわれみであり、恵みなのです。
悔い改めて主を求める人に、主は大きな恵みを与えてくださる。
それはひとりの人の信仰の姿から始まるのです。
ひとりが主を信じて、主に仕えるなら、主は、一生の間、恵みを与えてくださる。それはやがてその人の周りに広がっていくのです。
主の恵みは一生の間、貴方に届き失われることはないのです。

シャローム