「ベツァルエルは、アカシヤ材で、長さ二キュビト半、幅一キュビト半、高さ一キュビト半の箱を作り、」 出エジプト記 37章1節

ここから聖所の調度品の製作が始まります。
最初に作り手のベツァルエルの名前があるのは一つの特徴だと感じます。
誰が作ったのかを最初に明確にするのは、作られる調度品が礼拝で用いられる非常に大切な物だからだと考えられます。
寸法に関しても「長さ二キュビト半〜」と、「半」約数十センチまで正確に記すことからも伺えます。
そして、24節を読むと、燭台が「純金一タラント」と、約34キログラムにも及ぶたくさんの純金で作られることからも、ここでの制作が大切な物であることが分かります。

正確な寸法。
貴重な純金を惜しまず用いる。
作り手が、その名前を記して責任を表す。
このようにして調度品を準備する段階を丁寧に大切におこなうことから、主の前に進み出る信仰者、礼拝者として整えられていくのだと感じます。

私は今、高価で香りの高い香を手に持って礼拝をすることはないですし、聖書を高価な箱に納めて持ち運ぶこともありません。
しかし、礼拝所へと足を踏み入れる前から、主の前に整えられ、主の恵みを受け取るにふさわしい者へと整えられて、喜びをしっかりと感じる者でいたいと思います。
毎週、新鮮な心でそうありたい。

シャローム