「彼らに言いなさい。「聞け、イスラエルよ。あなたがたは今日、敵との戦いに臨もうとしている。弱気になってはならない。恐れてはならない。うろたえてはならない。彼らのことでおののいてはならない。」申命記 20章3節 (2017新改訳)

約束のの地であるカナンに入り、そこを占領して行くとき、イスラエル人は主のことばを良く聞かなければなりません。
まず、この戦いは主が戦われる戦いであり、主が、この地に住む者たちへさばきをおこなう戦いです。
イスラエルが、他国の豊かな土地を奪い取る戦いではありません。
この時代、主が行われた特別な戦いです。

戦う前には、イスラエル人は恐れたりおののいてはいけないのです。
相手の戦士の数が多いことや、馬や戦車という当時の最高で最強の武器、武力を目にしても恐れてはいけない。
主が、戦われるからのだからです。

戦う最中は、主に信頼し、疑い迷うようなことがあってはいけない。
混ざり気のない心で、主に従い戦うのです。
主が勝利を与えてくださるから。

戦いを勝利で終えたのならば、そのときは、敵の持っていた豊かさや神々を崇める儀式に誘惑されないように注意するのです。
いつも自分自身を聖く保って、罪から離れるのです。

ここ20章は、戦いの前から、勝利した後まで、主にだけ信頼して、他のものに惑わされないようにと忠告します。
強いもの、豊のものを恐れたり、憧れたりして、いつの間にか誘惑されて、主から離れることがないように。
最初に、祭司の言葉を聞いて、主が、ともにいてくださることを信じて感謝し、歩むのです。

私たちは今、剣を取って戦うことはしません。
しかし、信仰の戦いがあります。
その戦いは分かりにくく、敵は強力で狡猾です。
戦いに挑む前にも注意し、日々の歩み中でも常に気をつけて、そして勝利した後にも続きます。
恐れ、弱気、誘惑や高慢といった罪との戦いに、主のことばに信頼して勝利していきましょう。
シャローム