「七日目には、雄牛七頭、雄羊二匹、傷のない一歳の雄の子羊十四匹、」民数記 29章32節 (2017新改訳)

第七の月の聖なる会合について定められます。
第七の月は、七日目の安息日と同じように、聖なる日として献げていかなければなりません。
12節から細かく示される十五日から始まる七日間に及ぶ主の祭りの規定は、一日ごと日を追うと雄牛の数が減らされていきます。
七日目には、丁度七頭、即ち完全数になります。
雄牛十三頭、雄羊二匹、子羊十四匹から始まり、七日目には、雄牛七頭、雄羊二匹、子羊14匹で終わります。
七の二倍、7,2,14と、数字も並びます。
綺麗に数字が整えられることを通して、主への信仰は、毎日の礼拝を確実に完全に献げることへ心を向かせるためだと思われます。

毎日、この頭数のいけにえを屠る聖所の礼拝はどのような感じでしょう。
静かで厳かな礼拝とはいかないでしょう。
いけにえの動物の鳴き声、足音、流される血の臭い、献げられる香り、砂ぼこり。
そのような騒然とした中で、一日ごとにいけにえを数え屠ります。
騒然とした中で、心とたましいは聖なる神様に向かうのです。
神様のことだけを、深く集中しなければ、真の礼拝にはなりません。

なんのための献げ物か、誰のためか。
数字の奥に隠れている信仰の心を聞き取りたい箇所です。

毎日、丁寧に心砕き、丁寧に丁寧に礼拝する。
慌ただしい現代の生活の中で、主イエスだけを信じて礼拝し、生きるのは、この騒がしくてするべき作業も多い祭りの中で、信仰の本質を忘れないで献げていく日々に近いように感じました。
主が献げよと、道を示してくださいましたから、心を向けて丁寧に従いたい。
七頭、二匹、傷のない十四匹に変わる献げ物は、砕かれた私の心とたましいです。
シャローム