「憎んでいる者は、唇で身を装うが、 心のうちに欺きを潜めている。」箴言 26章24節
26章は、愚か者、怠け者、悪者について教えます。
そのような者に気をつけるように教えると同時に、自分自身をよく振り返るようにも示す教えなのです。
17節から続く悪者に関することばが24節です。
前の23節と一緒に読むと、分かりやすいことばです。
23節では「燃える唇」と表現し、ここでは「唇で身を装う」と表現しています。
どちらも唇に上ることばは、耳に心地良く聞こえるのですが、それは内実が伴っていない空虚なことばなのです。
悪者は、おべっかを使い、綺麗なことばで接してきますが、その心はメッキされた偽物の心です。
相手を欺きながら、口先では良いことを言うのです。
その心の内の悪意を、上手く誤魔化したつもりでも、それは現れて来るものなのです。
私たちは主が私に語ってくださったことばと私に注いでくださった愛のおこないに照らして、燃える唇、身を装う唇を聞き分け、見分けなければなりません。
いずれにせよ、偽りの唇はやがて自分の身に滅びを招きます。
私たちは良く聞くと同時に、自分の唇に上ることばにも注意を払って、隣人に語りかけなければなりません。
愛のあることばは、一言でも隣人を励まし立てます。
しかし、装うばかりのことばは、心地良くたくさん語られても実を結ぶことはできません。
主のことばは真実であり、愛であることを知っている私たちは、主の倣って唇を開きたいものです。
シャローム