「それは大きくなり、枝も伸びて美しかった。豊かな水に根を下ろしていたからだ。」エゼキエル書 31章7節
31章は、アッシリアの繁栄と滅亡を示します。
主を信じないアッシリアにも主の主権とさばきは届くことを示しますが、その前にアッシリアの繁栄の脆さを教えてくれます。
2節から9節は、アッシリアが国としてどれほど豊かで繁栄しているのかを教えます。
それは建築材料として最高の材木と言われたレバノンの杉に例えられます。3節。
また、世界中の国々がアッシリアの豊かさを羨んだと言われます。9節。
その繁栄は、木がしっかりと大地に根を下ろし、豊かな水を吸い上げて伸びるように、アッシリアの国家の建設もしっかりとした国家建設であったことを、ここ7節は教えます。
しかし、それはどこまでも神を信じることなく、神に頼ることなく、自分たちの力だけを頼りとする国です。
そうするうちにアッシリアは高慢な国となっていったのです。
主は、この豊となり高ぶるアッシリアをさばきます。
どんなにしっかりと根を下ろしたつもりでも、神を信じることを抜きにしては、それは本当の意味でしっかりと根を下ろした成長とは言えないのです。
豊かな水は神から出ているのであり、神が与え神が取り去られます。
下ろすべき根は。豊かな水ではなく、豊かな水を与えてくださる神に根を下ろすべきなのです。
神を信じ神に頼ることができる者が本当に豊かな者なのです。
シャローム