「わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも愛し合いなさい。」ヨハネの福音書 13章34節
十字架の死を目前にして、イエス様は弟子たちを最後まで愛してくださって、彼らに必要なものを与えてくださいます。
ここでは、イエス様がいなくなった後の弟子たちの生き方の指針、基礎を示されます。
「新しい戒め」を与えると言われます。
弟子たちにとって戒めといわれれば、誰一人として間違えることなくそれは「モーセの律法」であることは明確です。
信仰の基、生活の源とも言うべきモーセの律法に代わる戒めなのです。
彼らが一番に守るべきものであり、また同時にそれは彼らが守られていくことばです。
与えるとは、特別に意味があると思います。
良いものとして贈られるのです。
その戒めは一つ。
互いに愛し合うことです。
心、思いと行動が一緒になっています。
何かを守れとか、それをしてはならないという命令とは違って、とても難しと思います。
それもイエス様が愛されたようにと言われれば、できるはずもないと感じます。
それでもできるはずもないことを無理やりにしなさいと命じるイエス様ではないのです。
私たちはできないと思うけれど、イエス様が与えてくださった戒めなのですから、その実践、実現に向かっていくことが愛し合うことの第一歩です。
愛そうとするときに、自分の中には愛がないことが分かり、どれほどイエス様に愛されているのかが分かるのです。
そしてイエス様の愛を受け取って、また互いに愛し合える毎日を送れるように歩むのです。
こんな難し戒めを与えられるほどに特別に愛されているのです。
いや、難しいというよりは深い戒めです。完成は見えないけれど目指すべきゴールは明確です。
イエス様です。
十字架の贖いを信じた時に、既に私にはイエス様が与えられています。
信じたからこの戒めも与えられたのです。贈られた恵みです。
シャローム