「そして三時に、イエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」訳すと「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。」 マルコの福音書 15章34節

15章の続きです。

イエスさまが十字架の上で叫ばれた大切なことばの一つです。
天におられる父なる神さまに叫んでいます。
「わが神」と2度繰り返されています。
必死の強い強い祈りであることが分かります。心の奥底からの叫びです。

「お見捨てのなったのですか」との叫びは、疑問形ではなく、これもまた強い訴えです。
即ち、十字架の上で罪人として処刑されるとは、父なる神さまから引き離されてしまう辛い状況であることを示しています。
その引き離される苦しいたましいの状態を御子であるイエスさまが経験をされて、叫ばれたのです。

神さまから引き離されてしまうことは、本来、とても苦しい状態です。
私たちが、イエスさまを信じない前の罪人の状態とは、そういう状態なのです。
この叫びは、本当ならば私が叫ばなければならないことばです。
しかし、罪人であった私たちはその苦しい状況を知らないまま生きていたのです。

ですから私の代わりにイエスさまがその苦しみを経験してくださり、叫ばれたのです。
私が叫べないから。

今、イエスさまが叫ばれて、身代わりになってくだったので、私はその苦しい状況から救い出されました。
父なる神さまは、罪人の私をも見捨てないのです。
ですから、イエスさまが叫ばれたのです。
シャローム