「これらがシメオン人諸氏族で、登録された者は、二万二千人であった。」民数記 26章14節 (2017新改訳)
約束の地へ入る大切な時を前にして、人口調査がおこなわれます。
1章で行われた人口調査に続けて2回目です。主が数えられます。
主の文句を言い、逆らって来た第一世代が亡くなって、次の世代の人たちが数えられたのです。
諸部族の合計は、60万1730人。
1章で数えられた合計人数は、60万3550人。
幾つかのことを覚えます。
ここ26章の冒頭8〜11節に、コラの事件が記されます。
16章に記されるコラが罪を犯して主のさばきを受けて地に飲み込まれた事件のことが、再び記されます。
あの罪は重く、イスラエルの子らは決して忘れてはいけない事件なのです。
それなので人口調査の場面でもそのことが示されて、次の世代の人の心にも刻まれるのです。
それは主の守りと恵みへの感謝と賛美の心を大切にするためです。
パンもなく水もないはずの荒野を何十年も旅した間も、朝ごとにマナは降り食事が与えられて、60万もの人々が支えられて、人数が減ることがなかったのです。
この人数は、主の恵みを数える人数です。
そして一つの警告があります。
シメオン族です。
ここでは2万2000人でした。
1章では、5万9300人だったのです。
他の氏族と違い、シメオン族だけが大きく人数を減らしました。
コラの事件に続く場面で、シメオンの氏族が一番多くさばかれて亡くなったのかも知れません。
一つの氏族だけが衰退しました。
恵みの中の痛み悲しみです。
罪を覚えて、主の前に悔い改めることを示されます。
ただの人口調査ではないのです。
主の恵みを覚え、私たちの罪を覚えて、主の前に生きることをもう一度確認するのです。
主の祝福はこの先の約束の地にも備えられているからです。
あわれみ深く恵みに富む主に期待して歩むためにも、恵みと罪、さばきを覚えるのです。
シャローム