「天は彼の咎をあらわにし、 地は彼に逆らって立つ。」ヨブ記 20章27節 (2017新改訳)
ツォファルが2回目にヨブに語ります。責めます。
どうやら苦しめられている状況のヨブが、自分たちに反論することに苛立ちを覚えているようです。
それはたとえば、19節の言葉に現れています。
ツォファルは、ヨブが弱い者を虐げて略取していたとのだと決めつけます。
そして、それなので神のさばきにあっているのだと、責めるのです。
しかし、1章で示されたヨブの生き方は神に喜ばれるものであり、弱い者を虐げるようなことは一切ありませんでした。
ツォファルの苛立ちが、ヨブを悪人に仕立て上げて、自分の正しさを誇ろうとしているようです。
ヨブは苦しみの中でこうして友人たちにも責められて、信仰さえも揺らぎ始めています。
それでもヨブは神に信頼すると語ります。
ツォファルは、それも気に入らないようです。
ヨブが神は知っていてくださり、神は救い出してくださると、弱々しい信仰の期待を口にします。
ヨブが神に期待するので、ツォファルは、ヨブを責めるために天と地を持ち出します。
ここ27節で、ツォファルは、天と地がヨブの悪を暴き出すと語ります。
そうでしょうか。
天と地が暴くのは、悪ではなく人の足り無さです。
ここで暴き出されたのは、ツォファルたちの思慮の無さと信仰の弱さです。
何故、このような苦しみに会うのかは分かりません。
しかし分からないことがあるのだと、神の前に小さな自分であることを認めてることです。
そして同じ弱さを持つ者として、ヨブに寄り添うべきです。
ヨブの罪を探し出すことではないのです。
それこそ天と地は知っています。
知らないのはツォファルです。
私は知らないことの方が多い、天と地がどのように神さまを賛美しているのかさえ見落とすのです。
シャローム