「神である主はツロにこう言われる。「刺された者がうめき、おまえの中で虐殺が行われるとき、おまえが崩れ落ちるその響きに、島々は揺れ動かないだろうか。」エゼキエル書 26章15節
26章の初めからツロがエルサレムを嘲るものとして登場します。
エルサレムが崩壊し、交易の要としての働きとそれによって得る豊かさをツロが手にしました。
そしてツロはエルサレムの崩壊をあざ笑いますが、それが主によるさばきであることに目を留めません。
即ち、ツロは繁栄を誇り高ぶるばかりでエルサレム以上に罪を重ねる町となります。
しかし、バビロン帝国に始まって、周辺の国々がツロを攻めて、ついにツロは崩壊します。
人々は倒れ、交易港は小さな漁港となって寂れます。
祝宴は開かれなくなり、町はただの岩のようになってしまい滅びます。
主のさばきがあるのです。
その姿を見て、周辺の国々は恐れます。
虐殺が行われるときの音を聞いて、周辺の島々は恐れるのです。
エルサレムをあざ笑うばかりで自分たちの罪を悔い改めなかったツロは、エルサレムと同じさばきを受けて滅びます。
主は全地の神であり完全に義の方です。
エルサレムもツロもその罪を放置したままにはされないのです。
繁栄を誇るばかりで、悔い改めなかった2つの町の崩壊は、最終的に周辺の国々への主からの警告として響き渡ったのです。
隣人をあざ笑うことがないように、自分の罪にいつも敏感でいたいものです。
私のの前にいつも主を置き、主の義と愛を見て日々を歩みたい。
シャローム