「そして、そのすべてをアロンの手のひらとその子らの手のひらに載せ、奉献物として主の前で揺り動かす。」 出エジプト記 29章24節

祭司の任職のためのいけにえ、任職式のやり方が命じられています。
任職の一連の儀式と31節からは主の祭司として主との交わりの食事をします。
7日間にも及ぶ事細かく様々なことをおこなう一連の儀式を見ると。任職がとても大切であることが分かります。
父アロンからエルアザルへとやがては受け継がれる大祭司ですが、人が簡単に父から子へと引き継がせることができるものではないことが分かります。
そこには主の前に献げる犠牲があり、主がそれを受け入れてくださって初めて認められるのです。

そんな儀式の中で今朝、心に留まったのは「揺り動かす」行為です。
26節にも登場します。
厳かに手を差し出して献げるだけでなく、揺り動かす行為が加わります。
興味深い行動、形だと思いました。

揺り動かすのは、祭司が手に載せて主に献げることを現して、それと同時に、主が献げものを受け取り、今度は祭司の手にそれを授けていくことを現しています。
上に献げ、上から授けられる。
こうして任職され、主と祭司が特別な交わりを持ったことを現すのです。

献げものは最後にはほふられ、殺されます。
罪の結果は死であることを示します。
献げものの動物、パンの持つ意味とその方法、形に示されたことをしっかりと心に留めたいと思います。
そして一連の儀式は人からの一方的なものではないことも覚えたい。主がこの方法を示されました。
そこに真の意味があるのです。
みことばを朝ごとに聞き、祈るとき、揺り動かす奉献物のように主との確かな交わりがあることを覚えたい。

シャローム