「あなたは敬虔を不要と見なし、神の御前で祈るのをおろそかにしている。」ヨブ記 15章4節 (2017新改訳)

再びエリファズが、ヨブを責め立てます。
ヨブが友人たちの批判、攻撃に応えて、自分の義を訴えることを不敬虔な態度だと断じるのです。
エリファズは、ヨブの態度がそのまま神への不敬虔だと、言うのです。

ヨブは必死に神に祈り求めているのですが、エリファズは、それを認めません。
見ていないのです。
そして、ヨブはもはや、神に祈ることも捨ててしまったと、責めるのです。

エリファズは、言葉を続けて、6節、6節で、ヨブが語る言葉がヨブを罪人であることを明らかにしていると、訴えます。
32節では、罪人の木は葉も茂らないと言い。
続く言葉では、神がヨブを刈り込まれて試練を与えるのだと言います。
それはヨブが罪人だからだと、訴えているのです。

ヨブはヨブで、友人たちに次々に責め立てられ批判されて、絶望しています。
友人たちは、ヨブへのあわれみの心を無くして、ヨブが罪人なので神のさばきに遭っているとばかり主張します。
しかしヨブの反論には正しく答えていません。
彼らの知識が足りないのです。
彼らはヨブの間違いを見つけようと必死なようですが、それよりもヨブと一緒に神に祈ることをすべきでした。
祈るのをおろそかにしているのは、エリファズの方なのです。

口を開く時には、祈りがそこにあるのかを確認して語りたいと思います。
シャローム