「その房はあなたがたのためであって、あなたがたがそれを見て、主のすべての命令を思い起こしてそれを行うためであり、淫らなことをする自分の心と目の欲にしたがって、さまよい歩くことのないようにするためである。」民数記 15章39節 (2017新改訳)

主は民に、淫らなことをしてさまよい歩くことがないように命じます。
主のすべての命令を守るように命じるのです。
それは民が、幸いにな道を歩むための掟です。

しかし民は、欲の誘惑に敗けて、さまよい歩く危険が大きいのです。
そうならないように、主は、衣服の裾の四隅に房をつけるように命じたのです。
四隅は、東西南北を示します。それはすべての道を象徴的に示すものです。

房は歩くたびに揺れて、歩くのに邪魔なものです。
その邪魔をするものを目にするたびに、人は、主のすべての命令を思い起こし、進むべき道を顧みることができます。
同時に房が邪魔をすることは、罪を思い起こさせます。
罪はいつでも私の直ぐ近くにあり、気をつけないでいると、真っ直ぐに正しく歩くことを邪魔するのです。

人が衣服を飾ることを考えるならば、立派に見せたくて房をつけるでしょう。
しかしこの房は邪魔なものです。ない方がよいものなのです。
しかしそれが敢えてついており、毎日歩く時に気になるのです。
そうして主のすべての命令を忘れないでいるようにするのです。
ここには「見て」とあります。
罪を見つめて、罪を犯さないようにするのです。
歩くのに邪魔をする房こそが大切なのです。邪魔にならなくなったら問題なのです。
シャローム