「天地は消え去ります。しかし、わたしのことばは決して消え去ることがありません。」 マルコの福音書 13章31節
13章の続きです。
私たちの住む世界は、消え去っていくものがなんと多いことでしょうか。
いえ、消え去らないものなどないのです。
旧約聖書の時代から人々は「地」とは、自分の足をつけて生きる動くことがない大地と考えてきました。
「天」は、その大地の上に広がる空とそのはるか上に広がる天上世界だと、考えてきました。
天と地は二つがセットであり、対比されながら、いつも存在するものと考えていました。
目に見えて、足もつけている世界がこの二つです。
足をつけるべき大地が消え失せること、その大地の上に広がる天が消え去ることなど想像もしなかったのです。
ところが、イエスさまは地も天さえも必ず消え去る日が来るのだと教えます。
それもその日は、既に父なる神によって定められているのだと語るのです。
その日、終末の日を目指し、この世界は真っすぐに向って進んでいるのです。
するとこの世界は、すべて消えてなくなり失われてしまうむなしいものでしょうか。
そうではなくて消え去らないものがあると教えます。
それはイエスさまが語られたことばです。即ち、私たちに与えてくださっている約束は消え去ることがないのです。
消え去ることがないとは、変わることがなということでもあります。
それはいつも、いつまでも信頼できる基盤ということです。
大地に足をつけていなければ生活はできません。しかしその地にも終わりはきます。
しかしイエスさまのことばには終わりはありません。消え去ることがないのです。
ですから私たちはこのイエスさまのことばにこそ、しっかりと基盤を置いて生きることが求められているのです。
消え去ることがないイエスさまのことばは今日も私たちに向けて語られています。よく聞いて従いたい。
シャローム