「神の国は、ことばではなく力にあるのです。」コリント人への手紙 第1 4章20節
パウロは、ここでかなり厳しい皮肉を言っています。
コリントの教会で問題を引き起こしている人たちに向けていることばです。
罪が赦されて救われるためには、行いではなく信じることです。
信じるのは、イエス・キリストが救い主であることの一点です。
そして福音は、信じた人、使徒たち、パウロたちによって、ことばで伝えられました。
そのことばを信じるかどうかが問われます。
行いや、その人の能力には関係がありません。
しかし、ここで「ことば」と比べられている「力」とは、信じた人の行いといったものに現される力です。
パウロたちがののしられても祝福し、中傷されては優しいことばをかけてきた、そんな行いがない人たちへの忠告です。
パウロたちに倣うこともなく、自分たちが他の信じた人たちよりも優れていると思い上がる人への警告です。
キリストの愛が、その人の信仰の生活に現れることがないならば、その信仰に意味はないのです。
自分で誇る必要は微塵もありません。
信じて、キリストの愛を持っている人は、キリスト・イエスがその人を誇り守ってくださいます。
イエス・キリストのことばを信じた人は、その人の語る言葉と行いにキリストの愛という力が現れていかなければならないのです。
そういう意味では、ことばより力、おこないに信仰が見えるのです。
シャローム