「築く者はそれぞれ剣を腰にして築き、角笛を吹き鳴らす者は私のそばにいた。」ネヘミヤ記 4章18節 (2017新改訳)

城壁の再建などできはずがないと、工事にかかわるユダヤ人を嘲っていた者たちがいます。
最初は、嘲りの言葉を口にしていただけですが、工事が進み、城壁が半分まで再建させると、ネヘミヤたちを殺してしまおうと考えて動き出すのです。
それを知ったネヘミヤたちは神に祈り備えをします。

ここ18節から先には具体的に工事に関わる人たちを守る方法が記されています。
もちろん、祈って始めています。
主が、城壁が崩されなように守り、人々に危害が加えられないように守ってくださると信じています。
そのように20節でネヘミヤは告白して、人々に伝えます。

それでも祈り備える中で、ネヘミヤたちは、こうして工事をする時に、剣を手にして守るのです。
角笛を吹き鳴らす者は、皆に危険を伝えると同時に、主が戦ってくださることを告白する賛美の音を奏でることで、戦いに参加する人です。
重要な人です。

祈りました。必ず主が工事を完成させてくださると信じています。
しかし同時に、充分な備えをします。
23節では水を飲みむ時でも警戒を怠りません。これは士師記7章5節で、主がギデオンに従う勇士たちを選り分ける時も見られるものです。
主に信頼する者は、充分に備え、警戒を怠らずに事に向かうのです。

剣を使うことなく、主が勝利を与えてくださるのは、そういう備えと覚悟を充分にしている時、その人を守って主が戦ってくださるのです。

私たちも不安で思いがけないことが次々と起きる時代に生かされています。
剣を手にして、職場や社会に出ていくことはないですが。
目を覚まして社会で働き生きていかなければいかないのです。
剣の代わりにみことばをいつも深く読んで手に握り、祈りの中で目を覚まして警戒を怠らず、遣わされた場所で工事、働きをします。

時には信仰友人、神の家族が角笛を吹き鳴らし、危険を知らせてくれます。
その時は、主が戦い勝利してくださるのだと、信じて祈りを更に重ねていくのです。
ネヘミヤたちが毎日備えを怠らず、朝も夕も警戒しつつ、常に主に信頼して働いたように、私たちも今日も生活したい。
備えと警戒と主への信頼。
日々の祈りと聖書を読み続けることが、勝利、解決への最善で最高の道です。
シャローム