「人の子よ、あなたは鋭い剣を取れ、それを床屋のかみそりのように使って、あなたの髪とひげを剃れ、それから秤を使って量り、その毛を分けよ。」エゼキエル書 5章1節
この5章でエゼキエルが行っているのは預言ですが、とても珍しい形で預言をしています。
主はエゼキエルに預言をさせます。その時、エゼキエルの髪の毛を用いて告げさせます。
象徴的預言と、呼ぶことができます。
エゼキエルの行った行動が象徴的な形として、これから起きるさばきを示しているのです。
髪の毛は、この時さばきを受けとるエルサレムの人々です。
ひげを剃るのは、神がエルサレムの住民を一掃するさばきがあることを示します。
髪を切るのに用いる鋭い剣は、神の厳しいさばきを示します。鋭い切れ味ですから、逃れることはできません。
秤で量るのは、主が彼らを見張り量って判断することを示すのです。
分けられるのは、2節以降に語られるとおり、幾通りかのさばきの形がおこなわれるからです。
その一つひとつが、主によっておこなわれます。
12節には、3つに分けられた髪の毛が示すさばきが実際にどのように実現するのかが語られます。
エゼキエルがことばで語るだけでは住民が聞かないので、象徴的な髪の毛という、自分の身体に密接なものを用いて、そのさばきが自分の身に起きることを強く示したのでしょう。
さばきのことばを無視しても、主のさばきは主の御心のままに成就します。
私たちは日々、主のことばを素直に真摯に聞くことの積み重ねが大切なのです。
象徴的な預言、鋭い剣ののことばを聞かなくても、今はここに聖書66巻の主のことばがあります。
聞くべきことばが今日も私を導き助けるために語られています。
シャローム