「また、わたしがエジプトに対して力を働かせたあのこと、わたしが彼らの間で行ったしるしを、あなたが息子や孫に語って聞かせるためである。こうしてあなたがたは、わたしが主であることを知る。」」 出エジプト記 10章2節
主がこのように語られた時も、この後のさばきを経験した時も、ファラオは苦しい時には、助けてくれるように言いますが、それが去ると約束を変えるのです。
ファラオは、繰り返して心を頑なにして、イスラエル人を去らせないのです。
そこにも主が働かれています。
ファラオの行動は、まるで主と交渉をして、少しでも良い条件を引き出そうとするかのようです。
しかし、主と私は交渉相手ではなく、1対1の関係を結んで信頼を寄せる方です。
このさばきを通して大切なことは、主は、その全能の力をファラオとエジプト人に知らせ、彼らを恐れさせるためではないのです。
主は、苦しみの中にあっても、イスラエルの民が主に愛されていること、主の恵が自分に注がれていることを知るためです。
そうしてイスラエル人が、主を心から知り、信じるためなのです。
イスラエル人が、エジプトでの出来事を経験することで主の恵と主の約束が変わらないことを、心から信じること。
そして、それを息子、孫たちに伝えて行き、息子、孫たちも主を信じて従うようになるためなのです。
このさばきの中で思ったことがあります。
かつて、主を信じて主の栄光をあらわしたヨセフがエジプトを飢饉から救いました。
この時、主を知らないと心を頑なにするファラオは、いなごと雹の被害でかつて経験をしたことのない飢饉を経験するのです。臣下がエジプトが滅びてしまうと叫ぶほどの苦しみを経験します。
400年前のヨセフの証しから繋がっているのだと思いました。
私たちの日々には、主を信じること、主を証しすることが大切なのです。
シャローム