「正しい人の結ぶ実はいのちの木。 知恵のある者は人の心をとらえる。」箴言 11章30節
11章も正しい人と悪しき人を比較して語られます。
1節の最初に「欺きの秤」と「正しい重り」とが比較されます。
当時の商売をするのに用いられた天秤ばかりの重りを指しているのでしょう。
悪しき人,欺く人は秤の使う重りから誤魔化して人を騙して儲けようとするのです。
その人は神に忌み嫌われます。
日常の小さなことから始めて11章は様々な悪と正しい人の行ないを比較します。
悪しき人は,一旦は富を得ても、神の前に豊かな人にはなることはできず、やがてはすべてを失い滅びます。
しかし、正しい人の結ぶ実はいのちの木です。
イエスさまが教えてくださったことばで言うならば「永遠のいのち」を得て神とともに喜ぶ生き方に入ります。
滅びではなく永遠のいのちの喜びです。
次に知恵のある人とありますが、これは正しい人が神のことばに聞き従うことで神の知恵を得て行くことを示すと思います。
ここでは正しい人と知恵のある人は同じ人だと考えられます。
そして神の知恵を得た正しい人は、それを証しして隣人に語り,その人の心を捕らえます。
捕らえられた人もまた、神のことばを聞いて従い、実を結ぶようになるのです。
このように正しい人は、自分だけでなく隣人をも助けることになります。
これは一時の富に勝る宝を持つことになります。
いのちの木を結んでいることを大いに喜びたい。
シャローム