「こういうわけで、ユダヤ人はプルのなにちなんで、これらの日をプリムと呼んだ。〜」エステル記 9章26節 (2017新改訳)

ハマンが王の名の下に処刑され、それと同時に王妃エステルの養父モルデカイが王に次ぐ地位に取り立てられたことで、ユダヤ人虐殺の計画は破綻しました。
クセルクセス王の王宮の中でも、全土でもユダヤ人は立ち上がり、自分たちを虐殺しようとする者たちとハマンの仲間を打ち倒したのです。
エステルも王に懇願しながら、慎重に王宮内に潜む敵を取り除きます。
敵は討たれて死んでいきますが、ユダヤ人たちは彼らからの略樽品には、決して手を出しませんでした。
10節、15節、16節と、繰り返して彼らの行為が略奪ではなく、正当な戦いであることを強く示します。

そしてユダヤ人は、大いに喜びます。
この日を、ユダヤ人はこの後「プリムの祭り」として喜び祝うようになります。
出エジプトの時代に定められた祭りとは別にこのような祭りが決められたのは特別なことです。

プリム戸は、プルと言う言葉の複数形です。
プルとは「くじ」の意味です。
ハマンがユダヤ人を憎み虐殺しようと計画をしたときに(3章7節)、ハマンの前でくじが投げられて虐殺の日が決められました。
しかしその後、モルデカイとエステルの、主への断食の祈りから始まって、虐殺の日は、ユダヤ人の解放、喜びの日に代わりました。
くじが投げられるその背後にも、全能であわれみ深い神の御手が働いているのです。
ですから、主にのみ信頼と期待をして従ったモルデカイとエステルに向かって、主の御手が大いに動いたのです。

最悪の虐殺の日が、最高の喜びの日に変えられました。
くじの背後にも主はおられると、喜びのプリムの祭りが始まったのです。
主への賛美と感謝の日です。

私たちも、自分には最悪と思えることの背後にも、主のあわれみの御手が必ずあることを信じて、エステルのように祈り、期待したい。
そして喜びの日を経験したいものです。
できます。
シャローム