「ある人々が疑いを抱くなら、その人たちをあわれみなさい。」 ユダの手紙 22節

イエス様の地上での兄弟であったユダが記した手紙です。
この頃、教会に異端の教えが入り込んで来て、人々を惑わし始めていたのです。
ペテロの手紙にも通じるものがありますが、ユダもまた堅く信仰に立ち、イエス様の愛から離れないように命じます。
ユダは、それを3節では、戦うようにと命じています。
この頃には、既にしっかりと教会の中では、イエス・キリストを信じる信仰に関する教えが定まっていたのです。
ですから、自分勝手な説を振りかざしたり、自分たちを偉大な者に見せようとする異端の教えに対抗するように命じるのです。
それでもそれは簡単なことではないので、戦うようにとの教えになるのです。

そしてその信仰は、教会の兄弟姉妹たちと互いに祈り合い励まし合う信仰なのです。
ここ22節の「あわれみなさい」とは、別の写本では「叱りなさい」と記すものもありますし。
「確信づけてあげなさい」と教える訳もあります。
異端や間違った教えとは戦い抜き。
キリストの愛から離れてしまうことがないように堅く立つことを教えます。
しかし同時に、互いに励まし合って、その戦いを戦い抜くことが大切だと教えるのです。
兄弟姉妹が、ともに集い一つとなって礼拝をし、主イエスの愛の中に生きるところこそ、教会なのです。

あわれみと愛のないところには、キリストはおられません。

シャローム