「モルデカイは青色と白色の王服を着て、大きな金の冠をかぶり、白亜麻布と紫色のマントをまとって、王の前から出て来た。すると、スサの都は喜びの声にあふれた。」エステル記 8章15節 (2017新改訳)

新約聖書「ヨハネの黙示録」21章には終末の日の祝福の様子として、聖なる都、新しいエルサレムが、花嫁のように、神のみもとから、天から降って来る、と言うことばがあります。
そして、そこにはもはや涙もなく死もなくなりとあり、賛美の声が響く様子が記されています。
この箇所を、思い起こしました。
王の前から出てくるモルデカイ。王の前から救われる道が示された瞬間です。

ハマンの悪巧みの結果とはいえ、一度、正式に発布された王の命令は取り消すことはできないのです。
クセルクセス王は、ユダヤ人の虐殺が計画され、隠された先の王の命令は取り消せないことを知っています。
それなので、ハマン以上の権威と力をモルデカイに与えて、先に出されたハマンの命令を打ち破る命令をモルデカイが発布できるようにしてくれたのです。

騙され、欺かれていたクセルクセス王の愚かさは、脇に置いて。
この時のモルデカイは、ユダヤ人を救う王と等しい存在になったのです。
そしてモルデカイは、ハマンと違い、自分の利益ではなく、ユダヤ人の救いのためにその力を振るいます。

王の前から出て来たモルデカイは、エステルとともに断食して祈り、そしてこの日まで、正しく王に仕えてきた人でした。
捕囚の民が、認められて、栄誉を受けたのです。
それは死の恐怖と不安の中にいたユダヤ人の救いとなりました。
出て来たモルデカイを見て、人々は安心して喜んだことです。

私たちには今、天の父のみもとから出て来て、ご自分のいのちを犠牲にして、私を救ってくださるイエス様が見えます。
賛美の声を上げ、この救いを受け取っていきましょう。喜びがあふれます。
シャローム