「もしだれかが、「なぜそんなことをするのか」と言ったら、「主がお入り用なのです。すぐに、またここにお返しします」と言いなさい。」」 マルコの福音書 11章3節

11章です。

エルサレムでの十字架の死が、目前に迫って来ています。
イエスさまは、地上でのご自分の使命を果たすために真っすぐにエルサレムへ、十字架へと足を進められます。
ここではエルサレムの町へ入るために乗る子ろばをイエス様が求めています。
弟子たちを遣わして、子ろばを連れて来るように命じました。
持ち主に問われたときには「主がお入り用なのです。」と、答えるように教えます。

子ろばとは、当時の家畜の中でも最も価値の低いものでした。
まだ、有用な家畜の数に入れてもらう前の存在でした。
同時に、戦いの象徴である軍馬として用いられている「馬」と違って、平和の象徴でした。
馬に比べて背も低く、見栄えも悪いのです。
子ろばに乗っても映えません。力を誇示しません。

しかしそれで良いのです。
大切なことは、主がお入り用としていることです。
主は、弱く小さな存在の私をも、主の必要とされる有益で価値のある者として御前に呼ばれます。
そして大切な使命を与えてくださる。

他の人の目にはどのように映ろうとも、イエスさまの目に必要であることが大切です。
そして呼ばれたら、私たちは答えよう。
どんな小さな働きでも、それは主が必要とされる大切で、私に任せられる働きなのですから。
シャローム