「その人は上着を脱ぎ捨て、躍り上がってイエスのところに来た。」 マルコの福音書 10章50節

10章の続きです。

「この人」とは、46節から登場した目の見えない物ごいと紹介される人です。マルコは彼の名前もバルティマイであると記します。
彼は、町にイエスさまが到着したと聞き、そして今、自分の座っている道端の近くを通られることを知って、叫び始めたのです。
彼は見えませんから、正確にイエスさまの近くに行くことができなかったのでしょう。多くの群衆もいますので、人を避けながら歩いて行くのも困難だったはずです。
ですから、彼はイエスさまに自分のことを気づいてもらうためには、大きな声を張り喘げて叫び、訴え呼び止めたのです。

その叫び、繰り返された叫びは「あわれんでください」です。
ダビデの子とも呼んでいますから、神さまからのあわれみ、助けを求めている叫びということです。

多くの人が彼を黙らせようとしますが、彼はますます叫ぶのです。
すると、イエスさまだけは人々の反応と違って、彼を呼んで来るように言われます。
すると彼は、ここ50節で躍り上がってやって来たのです。

イエスさまが、彼の目が見えるように癒されるのは、この後であると、マルコは52節で記しています。
彼は、癒されるのを待つまでもなく、躍り上がって喜んだのです。

彼、バルティマイは、イエスが神であることを信じています。
彼は、自分が癒されることを、50節の時に、既に信じて喜んでいます。
彼は、自分がイエスさまに呼ばれたことを喜んでいます。
ですから、彼は躍り上がったのです。

私たちも、イエスさまに叫び、イエスさまが私を近くに呼んでくださっていることをまず、喜びたい。
私は今、毎週の礼拝に呼ばれて招かれています。躍り上がって喜ぶ心で、日曜日はイエスさまの近くに行きたい。
シャローム