「あなた方の間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。」 マルコの福音書 10章44節
10章の続きです。
34節までの箇所で、イエスさまは自分が、人々に裏切られ憎まれて殺された上で、三日目によみがえることを示されました。
それはイエスさまの一番大切な使命であり、その死とよみがえりが、私たちの与えてくれる最大の恵みについて教えてくれたのです。
そんな大切なことをお話しくださる時に、ヤコブとヨハネは、自分こそが弟子たちのリーダーにふさわしいと考えていました。
そしてイエスさまに、それを叶えて欲しい、祝福して認めて欲しいと願ったのです。
他に弟子たちは、2人の願いを聞いて腹を立てます。
しかし、腹を立てたのは、自分たちも同じことを考えていたからです。
弟子たちは皆が、一番になりたい、名誉を得たいと考えていました。
しかし、イエスさまが地上に来られたのは、人々に仕えることであり、仕えた者たちに裏切られるためでした。
そこまで仕え切るためでした。
与えために仕える。
それがイエスさまの教える宣教に仕えることであり、使命です。
最初から先頭になることなど、目的ではありません。
先頭に立ちたいと願うのではなく、イエスさまに倣って、最後まで仕えたいと願うことがイエス様を信じて弟子となった者の歩むべき道です。
仕え切り、歩み通したならば、その時にイエスさまから「よくやった」との祝福をいただけるのです。
その祝福は、地上のどんな名誉や宝に勝るものです。
しもべとして仕えることは私たちにはとても難しい使命だと感じます。
しかしそこにイエスさまからいただける祝福があることは確かです。
求めるのは先頭になることではなく、イエス様に喜ばれることです。
シャローム